震災の孤独死、私が生きてる意味が揺らぐ

 発生から15年。阪神大震災の被災者が住む災害復興住宅では、

いまだに孤独死が続き、昨年(平成21年)は62人だったそうです。


YAHOO!ニュースより 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100115-00000155-jij-soci


20年は46人、19年は60人ですから、減る気配がありません。

復興住宅での孤独死は、統計のある平成12年以降で、計630人に

上るそうです。

 時間がたって、地震の記憶は薄れても、家族や家を失った

孤独感は、深まるばかりなのでしょう。


 揺れたのは大地だけではありません。

何を求めて生きるのか。人間の存在意義が揺らいでいるのです。

 親鸞聖人のおっしゃるとおり、阿弥陀仏の本願に救い摂られ、

心を弘誓の仏地に樹てる身になって、未来永劫救われなければ、

地震に遭わずとも、やがて必ず、家族も財産も名誉も皆置いて、

死んでいかねばならないではないですか。


 高森顕徹先生のお言葉を紹介します。


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 人の力をたのむ者は、その人の倒れる時倒れ、金の力をたのむ者は、

金がなくなると共に倒れる。名誉をたのむ者は、名誉を失った時倒れ、

我をたのむ者は、その心、倒る時倒る。

 ああ、人々よ、

〝心を弘誓の仏地に樹てよ〟

と叫ばずにおれない。

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