絶好調ユニクロ社長にも、意外な落とし穴

「社長が選ぶ今年の社長」第1位は、2年連続で、ユニクロ

柳井正氏だったそうですよ。


YAHOO!ニュースより
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091207-00000525-san-bus_all


 産業能率大学が毎年、企業経営者を対象に、その年最も優れていたと

思う経営者を尋ねています。今年の結果は、不況でも業績を伸ばす

ファーストリテイリングの柳井社長が、3分の1以上の支持を集める

圧勝だったそうです。

 ちなみに、2位はトヨタ自動車豊田章男氏。それでも、柳井さんの

5分の1しか票を得られませんでした。


 さらに柳井社長は、売上高を、11年からの10年間で5兆円に

するのが目標だそうです。実現すれば、イオンやセブン&アイ

匹敵する企業になります。あちこちに店舗つくってますよね。

 私の住む射水市にもユニクロがあるので、

「寒くなってきたなあ。コートでも見るか……」

と思ったら、まずユニクロへ。いいものを見つけて、勇んで買うと、

次の日、職場に同じコートを着ている人が……。

(実話。これを、ユニかぶり、と言うそうです)


 ところが、そんなユニクロにも「死角」がある、というのです。

創業者でもある柳井社長は60歳。65歳で一線を退くことを

公言していますが、後継者がいないのです。

 それは社長も認識しており、幹部や後継者育成を目的にした

ビジネス・スクール開設を決定。5年間で200人の経営幹部を

育てる計画だそうですが、柳井さんのようなカリスマ性を発揮

するのはムリだろう、と内外に不安の声は絶えません。


 ビジネスでは、「これで大満足、これで終わり」という心境に

なれませんね。先代が引退して、それを次ぐ人もまた苦難の道

でしょう。成長し続けなければ幸せじゃない、いやいや、

成長していても不安の絶えないのが、資本主義というシステムです。

コート買っといて何ですけど……。

 現役でも引退しても、命が続く限り問われる「こんな苦しい人生、

なぜ生きる」。その重要性に気づかないまま突っ走っていることが、

本当の「死角」じゃないかしら。