石山本願寺跡の証拠を発見〜真に残すべきもの

 浄土真宗中興の祖・蓮如上人が83歳の御時に完成した、

石山本願寺。すでに堅塁を誇る山科本願寺(京都)があり、

しかも80歳を過ぎられてからの建立ですから、

「新しい建物が、まだいるんでしょうか」

という声もあったでしょう。

「ここに本願寺を建立する」

という、よほど強い上人のお気持ちで建てられたに

違いありません。

 仏法を聞き、ともに語り合うための法城。まさに500年前の

聞法ドメインです。蓮如上人の卓見は、竣工から80年後に信長が、

石山本願寺をよこせ」と言ってきたことで、明白です。


 ところで、石山本願寺って、どこにあったのでしょう。

これは、今の大阪城公園内だったというのが定説です。

 それを裏づけるかのように、天守閣北側で、16世紀後半の

素焼きの土器などが、発掘調査で見つかったそうですよ。

YAHOO!ニュースより
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091031-00000051-san-soci

 歴史ロマンを感じますね。


 でも、平成の私たちが本当に知らなければならないのは、

本願寺の遺構があったかどうかではなく、親鸞聖人の教えです。

蓮如上人のご教導です。

 石山本願寺で真実の教えが説かれ、信心の沙汰がなされていた

からこそ、門徒の信仰の団結が、

「仏敵・信長から、親鸞聖人の教えを守る!」

という爆発的なエネルギーとなって、11年間も石山戦争を

戦い抜いたのでした。


 歴史ロマンも縁となって、教えに関心を持つ人があれば、

と念ずるばかりです。