親鸞聖人のご旧跡が、富山にも多く
最近、親鸞学徒になられた90歳のFさんと、富山県魚津市湯上(ゆのえ)
にある「湯上の菩提樹」というご旧跡を見に行きました。
「親鸞聖人の教えを聞くようになってから、ここが草ぼうぼうになって
いるのを見るのがしのびなくてねえ」
とFさん。車で10分のここまで来て、法友5人とともに、先日、
掃除されたそうです。
この石は、車の結構よく通る道のすぐ脇にあります。
角川という清流が流れ、田畑の広がるのどかな風景の村ですが、
北陸高速道路の巨大な橋脚がすぐ横にありました。
「真宗史学研究所」のHPには、次のようにあります。
http://www.jodoshinshu.org/historicscenes/22.html#more-22
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親鸞聖人が越後へ向かわれる途中、そのうわさを聞きつけた湯上の村人たちは、
どこからともなく、聖人の元へ集まってきた。
「どうかご説法を」との請いにより、懇ろに仏法を説き明かした聖人は、最後に、
「皆の衆、決して仏法をそしってはなりませんぞ。もし疑う者があるならば、
今ここに念珠の玉を植える。明年、この念珠が芽を吹くならば、私の教えが
正しいものと思いなさい」
と、柿の葉に念珠の玉を丸めながらおっしゃった。
そして角川のほとりに埋めていかれたものが、現在茂っている菩提樹で
あるという。
『魚津市史』より」