日本の未来も大事だけど、私の行く先はもっと大事

 期日前投票に行ってきました。いよいよ衆院選民主党

圧倒的有利が伝えられていますが、どうなるのでしょうか。


 明日のご飯もなく、生活に不安があっては、仏法を聞くことは

困難です。だから、政治や経済は大事です。

 しかし、もっと大事なのは、「私が未来、どこへ行くのか」という

大問題です。理想的な政治が行われ、人々が平和で安楽に暮らせた

としても、人間は必ず老いる、病む、そして死んでいきます。

 それに気づかれ、解決を求められたのが、お釈迦さまでした。

2600年前、インドに現れられた釈尊は、王様の息子でした。

財産も、将来も、健康や家族にも恵まれておられたにもかかわらず、

29歳で出家なされたのはなぜか。実に、避けられぬ老・病・死に

驚かれたからでした。


 親鸞聖人が9歳でご出家なされたのも、やがて死なねばならぬ

真っ暗な後生に気づかれたからです。



 このことを、高森顕徹先生監修の『なぜ生きる』に学び、

願わくは多くの人がこの一大事を感得し、仏法を聞き求める

社会になることを念じたいと思います。


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 無明の闇とは、 「死んだらどうなるか分からない、 死後に暗い心」

をいう。

 とかく、 死を口にすると 「エンギが悪い」 といわれる。 「死ぬ話を

するとお前もすぐ死ぬぞ、 やめておけ」 と、 たしなめているのだろう。

それなら、 金の話をするとたちまち金が儲かり、 ノーベル賞の話を

すると受賞し、 マイホームの話をすると家が建つことになる。

おかしなタブーがまかり通っている。

「四」 と聞くと 「死」 を連想するからか、 病院には四号室がなかったり、

エレベーターに四階が抜けていたりするが、 それだけ避けられぬ人生の

終着駅を、 気にしているともいえよう。

「門松は 冥土の旅の 一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」

 一休は人間を 「冥土への旅人」 と言っている。 「冥土」 とは

「死後の世界」 である。 人生は冥土の旅にちがいない。 一日生きれば

一日死に近づいている。 世界の時計を止めても、 それは止まらない。

万人共通の厳粛な事実である。 百パーセント墜ちるとハッキリしている

飛行機に乗る者はいないだろうが、 生まれたときから私たちは

そんな飛行機に乗っているのだ。

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   http://www.takamori.info/