読書日記・その2「いい文章には数学が必要」

 私は、文章を書くことを仕事としていますので、どうすれば、

自分や周囲の人が、いい文章を書けるようになるか、大いに関心が

あります。ここにも、一つの提言が。

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『16歳の教科書 なぜ学び、なにを学ぶのか』(講談社




 数学のカリスマ塾講師・高濱正伸氏は、こんなこと書いてます。

「数学が嫌いな人がよく口にする『数学なんて、できなくても

社会に出て困らない』というのはとんでもない間違いなんですね。

その人が持っている『考える力』を試そうと思えば、必ず数学は

必要になるんです。

 たとえば、弁護士という仕事に就こうと思ったとき、なによりも

大切なのは数学的至思考力です。法律の知識なんてものは、

大人になってからいくらでも頭に入ります。でも、数学によって

鍛えられる思考力は、若いみなさんたちの年齢でしか伸ばすことが

できないものなのです。

 あるいは人間関係においても、たとえば相手の言っていることを

理解して、そこに的確な答えを返す。これって要約力や論理性の問題、

つまり『数学力』なんですよ。

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 文章を書く時も、語彙はあとからでも増えますが、他人の分かり

にくい話を聞いて、分かりやすく論理的にまとめられるかどうか、

が問題になります。してみれば、数学力のある人のほうが、

いい文章を書けるのかも。






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