竜巻は逃げるしかない、でも逃げ切れないものって?

 群馬県館林市の竜巻の映像が、テレビニュースなどで流れていますね。



 今回の被害は、住居など25棟が全壊、33棟が半壊、361棟で

窓ガラスが割れるなどで、F2という強さだったそうです。

 実際に、近くで竜巻が発生したら、もう逃げるしかないでしょう。 

怖いですね。


 竜巻からは逃げ切ることができても、どうしても逃げ切れぬものが

あります。その巨大さは、全人類をのみ込むほどです。

 高森顕徹先生監修の『なぜ生きる』から、お聞きしましょう。

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 死んだ後の後生と聞くと、 三十年も五十年も先のことのように

思いがちだが、 そうだろうか。 今晩死ねば今晩から後生である。

いや一時間後、 一分後かもしれない。

 阪神大震災のときなどは、 机で勉強していた姿勢のままで亡くなっていた

受験生もいた。 今日も全国各地で多くの人が、 交通事故などで命を

落としている。 死ぬなんて、 ユメにも思っていなかった人たちばかりで

あろう。 私たちは、 いつ後生へ突っ込んでゆくかもしれないのだ。

「出息入息 不待命終」

”出る息は入る息を待たず、 命終わる”と釈尊は説かれている。

 吐いた息が吸えないときから後生がはじまる。 吸う息吐く息が、

死とふれあっていることが知らされる。 たとえば十二月三十一日、

午後十一時五十九分五十九秒では、 一秒後に三十一日が一日に、

十二月が一月に、 今年が来年に変わるように、 今生が後生に変わるのも

一瞬である。 されば 「後生」 といっても、 吸う息吐く息の 「現在」 に

おさまるのだ。

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