読書日記・その1「国語力を高めるポイント」
なるべく本を読むように努力しています(主に新書)。せっかく
読んだのだから、たまに、ご紹介しちゃいます。
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『16歳の教科書 なぜ学び、なにを学ぶのか』(講談社)
帯には「40万部突破!」とあります。あの『ドラゴン桜』の
“公式副読本”というキャッチで、国語、数学などの科目別に、
7名の特別講師が語っています。
まず、「国語」は、日本語学者の金田一秀穂氏。
(祖父は京助、父は春彦の3世代言語研究家)
本当の国語力を身につけるには、ということで、次のように書かれて
いました。同感しました。
「いわゆる国語というものがあまりにも情緒的になりすぎているところが
あります。
つまり、美しい文章や感受性豊かな文章を書けることが、国語力の
証のようになっている。ベタベタした、甘ったるい文章が『美文』と
思われるようになっている。
でも、言葉にとって大切なのは、見た目の美しさではありません。
なによりも先に『正しさ』なのです。
美しさや情緒なんて、しょせんはご飯のふりかけみたいなもので、
ベースとなるのは正確無比な文章なんですよ。
(中略)
だからコミュニケーション能力ではない、もう少しピュアな言語能力を
磨くためのトレーニングというものを、もっとやっていいんだろうと
思いますね。
とにかく情緒を切り捨てること。
事実と論理だけで文章を組み立てていくこと。
それこそが、ほんとうの国語力を高めていくポイントなのかも
しれません」
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