好きです富山・その1「やっぱ薬でしょ」
世の中、聞くに堪えぬニュースが多いので、たまには
越中富山といえば「薬売り」、というイメージを持っている人は、
まだ多いかもしれません。「売薬さん」ともいいました。
大きな木箱にたくさんの薬を入れて行商し、家庭に常備薬として
置いてもらって、次に訪問した時に、使った分だけ補充し
代金を受け取るというシステムです。
これが100年前までは有り難い商売だったのでしょうが、
あちこちに薬屋さんができては、どうにもなりません。
私が中学生だった30年前、クラスに1人だけ、お父さんの職業が
「売薬さん」の人がいました。もっとも、その時はすでに、
「家庭薬配置業」という職業名で、より近代化されたシステムに
なっていたと思います。
さて、最近歯の痛い私、歯医者の予約の日まで、薬でだます
ために、ドラッグストアに行きました。頭痛や歯痛の薬のコーナーには、
バファリンやセデスなどの全国区の薬に混じって、ありましたよ〜、
富山の製薬会社の薬が。
その中の一つ、「ケロリン」を選びました。
いいですね、この歴史を感じさせるデザイン。
ほかにもレトロなものが多く、一時、東京の女子高生の必須アイテムに
なったこともあるとか。
富山の銭湯にあるオケには、この「ケロリン」の広告が書かれて
いることでも有名です。
もともと家庭の置き薬だったものが、富山県のドラッグストアには
こうして、一般の薬として陳列されています。お土産にも
いいかも。
面白いものを、これからも紹介します。えっ?効き目?
もちろん、痛みはケロリンとなくなりましたよ。