無常の世、真の追悼とは

 マイケル・ジャクソンさんの追悼イベントが、世界各地で

行われているようですね。アメリカでは、超ビッグなアーティストや

ハリウッド女優が集まって、追悼したそうです。


YAHOO!ニュースより
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090708-00000099-scn-ent


 歌を歌い、思い出を語り、マイケルの娘も登場して悲しみを

共有し、互いに励まし合い明日に向かって生きていくことが

追悼であると信じてのことでしょう。


 昨夜、私は、親鸞学徒として長年聞法してこられた方のお通夜に、

母や妹と行ってきました。150人収容のホールが満席で、

私たちは10分前に着いたにもかかわらず、後ろに立ったままの

参列でした。

 会場には、同朋の親鸞学徒だけでなく、近隣の方や仕事上の

関係の方とおぼしき人も多数見えました。

 今日の葬儀も、満席だったそうです。


 浄土真宗親鸞会の通夜や葬儀には、

南無阿弥陀仏」の正御本尊が安置されます。仏とも法とも知らず、生涯、

正御本尊に向かう機会がなかったかもしれない人々も、この法式をご縁に、

正御本尊に礼拝します。遺影に頭を下げる一般の葬式とは大違いです。

 また、講師の説法があります。無常を縁に、今度は自分が死ぬ番で

あることを教えていただき、自己の後生の一大事を感得し、仏法を

聞き求める機縁となるのです。単なるしきたりの葬儀とは全く異なります。


 自分が真実の教えを求めるご縁にしてこそ、真の追悼。棺に眠って

いるのが私だったら……、と、厳粛な無常を思い出させていただいた

お通夜でした。







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