最新鋭の内視鏡は、胃腸の中を泳ぐ

 龍谷大学の研究グループが、胃や腸の中を自由に動く

〝自走式カプセル型内視鏡

を開発したそうです。


毎日新聞ニュース
http://mainichi.jp/select/today/news/20090703k0000m040132000c.html


 既存のカプセル型内視鏡に磁石の「ひれ」を付けた、魚のような形を

しています。これまでは、胃腸の動きに任せて進むだけだったので、

幹部の検査が不十分になることも多かったようですが、今後は、

遠隔操作で方向転換や後退ができるようです。

 面白いですよね〜。



 ここで、高森顕徹先生が監修され、8年前に発刊された『なぜ生きる』の

一節を思い出します。

*******************************************************************


 科学の進歩はめざましく、 歩きながら誰とでも会話ができる。

「ケータイ」 は小学生ですら耳にあてている。 腕時計も持てなかった時代が

信じられない。 電子レンジで、 どれだけ料理の手間がはぶけるように

なったことか。 コンビニATMの登場で、 二十四時間いつでも預金や

払い戻しが可能になった。 自宅の 「インターネットバンキング」 で、

銀行に行かなくても残高照会や振り込みができる。 口から飲み込んで

肛門まで、 内臓の状態をリアルタイムで送信する、 超小型コンピューターが

開発されたというからありがたい。

 たしかに世の中、 便利になったが、 「ああ、 幸せだ」 という実感が

わかないのは、 なぜだろうか。 欲しいものを次から次へと獲得しているが、

際限なくひろがる欲望に、 どこまで走っても満たされず、

渇しているといえよう。

********************************************************************

「物質さえ豊かになれば幸福になれると信じ、物質文明の繁栄を謳歌してきた」

20世紀、それは迷信であることに、人類は少しも気づいていないように

思えます。

 やっぱり資本主義は、これでもかとモノを生産し、欲望を肥大化させて、

経済成長していくしかないシステムなんですよねえ。

 幸せになれるはずがない、と思います。


「洗濯しながらエコできる!」

なんていう大手家電メーカーの謳い文句を聞いていると、

「洗濯しないほうが、エコになるんじゃないの?」

と突っ込みを入れたくもなります。


 少しでも長く、健康に生きて、仏法を聞いてこそ、科学や医学の発展は

生かされるのです。






 高森顕徹先生公式サイトはこちら。

  http://www.takamori.info/