当代随一の読書家語る、どんな本が読まれるか

 浄土真宗親鸞会で冊子を編集する任務に就く私、松岡正剛さんの

『多読術』(ちくまプリマー新書)を最近読んで、なるほど!と

思いました。氏は、インターネット上で壮大なブックナビゲーション

「千夜千冊」を展開する、誌面や映像の編集のプロです。

(編集工学研究所所長、イシス編集学校校長)


http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya.html


富山県射水市の職場に咲いたあじさい)



「著者と読者の距離」と題して、正剛さんいわく、


★「著者と読者とが、あるいは出版社と著者と読者と書店とが

 別々になりすぎているから、もっと近づいたほうがいい」


★「いま雑誌では、とくに女性誌やファッション誌が『読者モデル』

 というのを積極的に誌面に出していますね。編集のコンテンツ・

 モデルと読者のコンテンツ・モデルがまじってきているから

 なんです。テレビでも、ずらりとクイズ解答者のようにタレントを

 スタジオに並べて、司会者による番組進行をしている。あれは

 『視聴者モデル』をタレントに代行させているわけです」


★「『書くモデル』は『読むモデル』を目指さざるをえない」


★「執筆も読書も『双方向的な相互コミュニケーション』だと見る」


★「『書く』と『読む』のあいだは『編集する』ということで

 つながっている」


 要するに、本の編集とは、一方的に書くのではなく、読者との

相互乗り入れを図る作業だということ。もっと端的に言えば、

読む人の立場で書かれた本が求められている、という意味ですね。


 新書好き(安いから!?)の私、せっかく読んでも忘れるので、

皆さんと内容を共有して、議論できたらなあ、と思います。







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