一念の救い〜高齢の親鸞学徒の苦悩
インフルエンザも終息しかかっているようです。
なりました。日本全国、海外からも、真摯な親鸞学徒が
集まってこられると思います。
私の手元に、熊本の93歳のおじいさんから届いた手紙が
あります。
(熊本城)
「今年の降誕会には、もう体が衰弱してしまいまして、
とても行けるような体力がなくなりました。心はいつまでも
変わらないのですが、体はもう限界に近いのだろうと思います。
そのこと一つ達成するため聞法に精進してまいりましたが、
阿弥陀仏のご廻向に救われることは、難中の難と思います。
いただいております」
93歳とは思えない力強い筆致で、体力の限界と闘う
胸の内を吐露しておられます。地元・熊本では、今でも
よく聞法されているようですが、富山へ参詣するのは大変で、
それでも参詣されていました。親鸞会館でお会いすると、
満面の笑みでいつも握手してくださいました。
親鸞聖人の教えは「死んだらお助け」だ、くらいに誤解して
いる人がほとんどの中、弥陀の本願に救い摂られるところまで、
命いっぱい聞き求めようとされるお姿は、尊いですね。
弥陀の本願は、アッと言う間もない一念で、この世から
未来永劫救いたもう無上の妙法です。いつ、どこで、
弥陀のみ声が届くか、分かりません。
私も無常迅速の身、先に後生へ旅立たねばならないかも
しれません。「命の火が消えるまで、聞き求めましょう」と、
手紙にしたためずにはおれませんでした。
浄土真宗親鸞会 公式ホームページはこちら