苦悩の根元が知らされるまで、1歩ずつ
親鸞聖人は、私たちの苦しみ悩みの根元を、「無明の闇」だと
教えられています。
これを知ることは大変です。なぜなら、ほとんどの人は、
「ごめんね、ガンになんかなって……」(余命1カ月の花嫁)
「♪ボス、少し上げてくれ、おいらの給料〜」(忌野清志郎)
などなど、金や財産、名誉や地位、家族や健康などに恵まれない
ことを不幸の決定的原因のように思っているからです。
特に仏法と縁のない若人に、苦悩の根元をいかに知らしめるか。
先日、名古屋の青年学徒の取り組みを見聞してきました。
(上:名古屋テレビ塔を望む 下:栄の交差点)
いきなり、「無明の闇が苦悩の根元」と話しても、相手は
よく理解してくれません。そこで、気の合う仲間が少人数で集まって、
「最近、会社でヤなことなかった?」
「夢に向かって進んでる?」
「自分がスキですか、キライですか」
というようなテーマで、自由に発言し合って、相手の苦しみ悩みを
分かってあげることが、まず大事です。
次に、その苦しみがなくなれば幸せになれるか、考えてみます。
それから、苦悩の根元は「無明の闇」だと分かるまで、
着実に話していきます。
苦悩の根元を知らされた親鸞学徒は、ホント幸せですね。