必ず墜落する飛行機の乗客

 エールフランスの旅客機が、乗客乗員200人余りを乗せて

ブラジル・リオデジャネイロからパリに向かって飛行中、

大西洋上で消息を絶ったそうですね。


NHKニュースより

http://www3.nhk.or.jp/news/k10013355181000.html


 数えてみると、私も6、70回は飛行機に乗っていると

思いますが、今まで無事で、よかったなあと思います。

 仕事や観光で何度も飛行機を利用している方は、

同感ではないでしょうか。


 でも、ホントは私たち、必ず墜落する飛行機に、もう乗って

いるんですよ……。

 高森顕徹先生監修の『なぜ生きる』の一節を紹介します。

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 とかく、死を口にすると「エンギが悪い」といわれる。

「死ぬ話をするとお前もすぐ死ぬぞ、やめておけ」と、たしなめて

いるのだろう。それなら、金の話をするとたちまち金が儲かり、

ノーベル賞の話をすると受賞し、マイホームの話をすると家が建つ

ことになる。おかしなタブーがまかり通っている。

「四」と聞くと「死」を連想するからか、病院には四号室がなかったり、

エレベーターに四階が抜けていたりするが、それだけ避けられぬ

人生の終着駅を、気にしているともいえよう。

「門松は 冥土の旅の 一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」

 一休は人間を「冥土への旅人」と言っている。「冥土」とは

「死後の世界」である。人生は冥土の旅にちがいない。一日生きれば

一日死に近づいている。世界の時計を止めても、それは止まらない。

万人共通の厳粛な事実である。百パーセント墜ちるとハッキリしている

飛行機に乗る者はいないだろうが、生まれたときから私たちは

そんな飛行機に乗っているのだ。

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 高森顕徹先生公式サイトはこちら。

  http://www.takamori.info/