死ぬまで芸人、という生き方のウラ・オモテ
上方の大物女優・京唄子さんが、腰椎圧迫骨折のため、
5月から始まる大阪松竹座の公演を降板し、大粒の涙で
謝罪会見するのを、テレビで見ました。芸能生活64年、
興行に穴を開けるのは、初めてだそうです。
81歳ですからね、体にムリがかかっているのは当然ですが、
舞台に生きる芸人としては、自分が許せないのでしょう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090429-00000032-sph-ent
それでもなお復帰すると誓う京唄子さんの生き様を、
賞賛する人は多いと思います。何事でも一途に打ち込み、
人生かけて道を求める姿は、見習いたいものです。
ここで憎まれ役になって、ちょっと苦言を呈すると、じゃあ
何に生涯を費やせばいいのか、この問題は避けて通れない
でしょう。
死ぬまでゴルファー、死ぬまでプロ・スキーヤー、
死ぬまで医者、死ぬまでヘア・デザイナー……。みんな、
結構ですが、かの秀吉も、
「露と落ち露と消えにし我が身かな、
難波のことも夢のまた夢」
という辞世を残しています。
臨終には、輝かしい栄光も莫大な財産も、楽しい思い出までも、
夢になっちゃうんですね。そういやあ、子供のころの思い出って、
今からすると、もう夢じゃないですか。
すれば間違った方向へ進んできたことになります。
空と水しか見えない大海で、他人がやっと2、3キロ泳ぐところを、
10キロ泳いだとて、島が反対方向にあったら、悲劇です。
どこへ向かって泳げばいいのか、その生きる目的を教えられたのが
親鸞聖人なのです。
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