宇宙に息づく人間とは何か

日本経済新聞」「朝日新聞」「読売新聞」の3紙を同時に

読み比べることができる、「あらたにす」というニュースサイトが

あります。私の〝お気に入り〟サイトの1つです。

      http://allatanys.jp/

 ニュースだけでなく、社説やコラム、各界識者の書き下ろしの

投稿もあります。


 私は特に、「読売新聞」1面コラムの「編集手帳」を毎日、

チェックするようにしています。文章も内容も勉強になります。

 今日の分から、ちょっと紹介。

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 歌舞伎十八番勧進帳の弁慶は「飛び六方」で花道を引っ込む。

市川家の荒事(あらごと)の見せ場だ。六方とは東西南北そして天地の方向、

つまり前後左右上下、宇宙の全方位である◆あの豪快な引っ込みの芸を

六方と呼ぶのは、〈それぞれの方向の果てまで鳴り響く堂々とした歩き方〉

という意味がある。本紙ホームページ「宇宙飛行士若田光一との

対話ブログ」で、市川団十郎さんから若田さんに宛(あ)てたメールに

教えてもらった◆〈荒事の宇宙観は、ほかに陰陽すなわち光と陰、

そして生物の吸う息、吐く息、これらの要素を基軸として構成されて

います〉。伝統に生きる歌舞伎役者は、科学の最先端を行く宇宙飛行士と

一脈通じ合うらしい◆団十郎さんは、地上の東西南北天地では得られぬ

感覚を伝えてほしい、と若田さんに次の問いを投げかけた。〈暗黒の陰が

ひろがる宇宙空間にある星々の明かり、陽光を受けて輝く地球や月、

それらを受け止めて何かを感じることのできる、不規則な息をしながら

生きる人間〉とは何か◆奥深い問答が始まる気配だ。順調に任務をこなす

若田さんの、宇宙からの返信がもうじき届く。

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「六方」とは、もともと仏語。2600年前、お釈迦さまはすでに、

東西南北上下という立体的な宇宙観を持っておられたのですから、

脅威的です。

 それだけでなく、「その宇宙に生息する人間とは何か」「何のために

生きているのか」という、私たちの最も知りたい「人生の目的」を

説かれているのも、お釈迦さまの説かれた経典なのです。


 さあ、生きる目的を知って、宇宙に想いを馳せましょう。





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