負の遺産、沖縄の不発弾
沖縄の不発弾で、アメリカ兵が死亡したそうですね。
以下、YAHOO!ニュースから。
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24日午前11時15分ごろ、米軍キャンプ・シュワブ付近の
中部訓練所内の爆破練習場で、不発弾処理の準備中に爆発事故が
あり、海兵隊員1人が死亡、別の隊員1人が重傷、海軍水兵1人が
負傷した。
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太平洋戦争の激戦地である沖縄には、今も危険な不発弾が大きな
爪痕となって残っています。1972年から陸上自衛隊が行ってきた
不発弾処理の通産件数はすでに3万件を超え、重量ベースで
1500トン、回収弾数では137万発を超えたそうです。ところが、
依然、推定約2500トンの不発弾が沖縄には残存し、すべてを処理する
には、さらに100年かかるという推計もあります。
また、沖縄の農地などには地雷も残っているといいます。
世界でも、戦時に撒布された地雷の被害が後を絶たず、アフリカの
アンゴラでは100人に1人が地雷を踏んで、足などを失っているのを、
NHKの番組で以前に見ました。故・ダイアナ元妃が地雷の撲滅
運動をしていたのは、よく知られていますね。
戦争で、広い領土を少ない人員で守るに、地雷ほど便利なものも
ないようです。最新鋭の地雷撒布車があれば、雨が降るごとく、
そこらあたりを地雷原にできます。一度撒けば管理は不要、だれかが
踏むまで効力あります。しかも安価なんですって。
不発弾や地雷は、人類の大きな負の遺産に違いありません。
翻って、人間の命を考察してみると、生まれた時からずべての
人は、不発弾を抱えているともいえましょう。いつ爆発するか
分からないけれど、必ず爆発する。地雷原を歩いているような
ものが人生かもしれません。早く踏む人と遅い人とありますが、
いつか必ず踏む。
踏んだらどうなるのか。爆発したらどうなるか。そんな危うい
命の行き先を教えて、この人生、何をすべきか説いてくださって
いるのが、仏教なのです。
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