念仏に3とおり、親鸞聖人の説かれたのは?

 今日もテレビ座談会で、3とおりの念仏を教えていただきましたよ。



(好天に恵まれた親鸞会館)


 浄土真宗といえば、念仏称えて救われる宗教、と思っている人が

多いかと思います。私も、仏法聞く前は、そう思っていました。

 これは、親鸞聖人が「念仏」に3とおりあると教えておられる

ことを知らないがゆえの大誤解です。


○万行随一の念仏……「諸善よりも勝れているのが念仏」ぐらいに

          思っている人の称える念仏


○万行超過の念仏……「諸善とはケタ違いに勝れた大善根だ」と思って

          専ら称えている人の念仏


 この2つは、称えた念仏で、阿弥陀仏に救っていただこうとして

いる人の念仏です。


 親鸞聖人の説かれた「念仏」は、阿弥陀仏の本願に救い摂られて、

信心決定し、絶対の幸福になった人が、弥陀に救われた嬉しさに、

称えずにおれない、

自然法爾(じねんほうに)の念仏

です。これは。阿弥陀仏へのお礼の言葉なのです。


 ですから、浄土真宗は、念仏称えたら救われる、という教えでは

ありません。

 では、どうすれば弥陀に救われるのか。「信心」一つだと

おっしゃっているのですよ。