成人式に考えたい、大人とは?人間とは?

 明日は成人の日。今日にも全国で成人式が行われ、例によって

荒れ模様のようです。

 長崎県佐世保市では、新成人の男性約20人が、市長のあいさつ中に

壇上に上がって、「おまえの話など、だれも聞いていない」などと叫び、

扇子で市長をたたこうとしたそうです。


YAHOO!ニュースより
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100110-00000657-yom-soci


 職員らに制止され、壇上から引きずり下された彼らに、市長は、

「社会のルールを守ることを認識してほしい。社会は厳しいものですよ」

と言い、他の新成人から拍手がわき起こったとか。

 一部、おかしな人はいるけれども、大多数はそうではないと信じたい

ですね。


 ところで、「大人になる」って、どんなことなんでしょう。

ネット上では、

「精神的には、自己の価値観ではなく、社会通念や普遍的価値観に

より近い価値判断ができること」

などとされています。そのためには、自分の思いとは反する他人の

意見も、受け入れないとなりませんね。これを、アキラメだと言う

人もありますが、私は勇気だと思います。


 しかし、もっと大事なことは、そうやって自分を殺して苦しい

思いをしてでも生きていく私たちは、何のために生まれてきて、

生きているのか。生きる目的という人類普遍のテーマに

たどり着いた人こそ、精神的に成熟している人ではないでしょうか。

その答えが、親鸞聖人の教えにあります。

 これから人生の荒波に立ち向かう新成人の皆さんに考えて

もらいたい、何のために生きるのか、を。