現世と未来の二度の救い、一緒に聞ける法友ありて
「問うていわく、
『正定と滅度とは、 一益と心得べきか、 また二益と心得べきや』
答えていわく、
『一念発起のかたは正定聚なり。 これは穢土の益なり。 つぎに滅度は浄土にて
得べき益にてあるなりと心得べきなり。 されば、 二益なりと思うべきものなり』
(御文章)
500年前の蓮如上人(浄土真宗8代目の善知識)が、Q&Aで書かれた
この『御文章』1帖目4通は、高森顕徹先生監修の『なぜ生きる』に、
次のように訳されています。
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「弥陀の救いは一度でしょうか、 二度あるのでしょうか」
と問いを出し、
「この世は、 弥勒菩薩と同格 (正定聚) に救い摂られ、 死ぬと同時に弥陀の浄土で、
無上のさとり (滅度) が得られる。 弥陀の救いは二度 (二益) ある」
と答えられている。