自分のやった行いに時効はない

 殺人など、死刑も適用され得る重大犯罪については、時効を廃止する

方向で、法務省が検討しているそうです。


 ちなみに殺人は、刑事で15年、民事で20年で時効になります。

 時効がないと困ることもあるのでしょうが、理不尽に家族を殺された

皆さんにとっては、時報がポーンと鳴ると同時に犯人が無罪放免になるなんて、

重ねて理不尽を味わうことになるでしょう。


 ところが、そんな時効を迎えた殺人事件が、過去5年で241件も

あるそうですよ。驚きですね。


毎日新聞ニュースより

http://mainichi.jp/select/jiken/coldcase/archive/news/2008/20080621org00m040005000c.html


 遺族の立場にすれば、時効があるのはおかしなことですね。


 仏教の根幹は「因果の道理」

「善因善果

 悪因悪果

 自因自果」

と教えられています。

 ここで「因」とは、私たちの行い、「果」は運命のことですから、

(運命は、本当は仏教の言葉ではありませんが……)

「善い行いをすれば、必ず善い運命が返ってくる。

 悪い行いをすれば、必ず悪い運命が返ってくる。

 自分のやった行いは、善いのも悪いのも、自分に運命をもたらす」

というのが、厳粛な因果の道理です。


 自分のまいたタネが、そのうち腐って芽が出なくなる、ということは、

万に一つ、億に一つもありません。悪いことをすれば、時間はかかっても、

必ず悪い結果をもたらします。

 私たちの行為を、仏教で「業(ごう)」といいますので、このことを

「業力不滅」といいます。


 おそろしいですね。これをよく聞いて、真剣に悪を慎もうとしなければ

なりません。







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