住宅ローン返済のための人生か

 最近、マイホームを失い、「こんなことになろうとは……」と

落胆している人が多いようです。


YAHOO!ニュースより
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090713-00000002-fsi-bus_all


 リストラされて収入が激減、住宅ローン返済が行き詰まり、

マイホームを手放さざるを得なくなるそうです。中には、住宅とともに、

家族との別離になる人も。

 ローン破綻は、今秋以降に急増するとも、12月危機が来るとも

いわれています。


 毎月10万円ずつ払っていけるはずだ、と思っても、病気、事故、

リストラなど、どんな不測の事態が起きるやら分かりません。

それでも若くして一城の主になりたがるのは、「わが家があれば

幸せになれる」という“マイホーム信心”が強いからでしょう。


 高森顕徹先生監修の『なぜ生きる』の警告を聞かせて

いただきましょう。

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 五十年前に書かれたとは思えぬほど、 現代を鋭くついているのが、

マリリン・モンロー最後の夫、 A・ミラーの 『セールスマンの死』 です。

セールスマンの主人公ウイリーは、 住宅ローンを返したり、 日用品の修理や

買い直しで生活は手一杯。 寄る年波には勝てず、 業績が落ちるにつれて給料も

下がってゆきます。 あるとき、 妻にこんなことをもらしました。

「考えてみるとだね、 一生働きつづけてこの家の支払いをすませ、 やっと

自分のものになると、 誰も住む者はいないんだな」

 ボロボロになるまで働いたあげく、 ウイリーは苦難に満ちた生涯を閉じます。

保険金で借金はなんとか返済されましたが、 本人はこの世にいませんでした。

ウイリーが何を販売していたか、 作品では明かされていません。 売っていた

のは 「命」 だからです。

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「残りの人生、 ローン返済のためか」 と肩を落とすのは、 生きる意味が

ぼんやりしているから。人生の目的が鮮明であれば、 「そうだ、 このために

働くのだ!」 と意欲がわきますよ。

 労働意欲の一番の栄養剤は、 「人生の目的」 です。







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  http://www.takamori.info/